Star Boy-洪水の夜-

垣本泰美|KAKIMOTO Hiromi

2023年10月13日(金)-11月4日(土)
水曜-金曜 12:00–19:00 土曜 12:00–17:00
火曜 by Appointment only

展覧会は4F(若狭ビル)で開催

10月は垣本泰美の新作〈Star Boy -洪水の夜-〉を展示致します。
古い家族アルバムに垣本の亡き父の写真を見たことをきっかけに、生前に父から聞いたエピソードから、写真と記憶の関係やメディア性を見つめ直したシリーズです。
妹を撮影する中に、過去の自分の記憶を見出したシリーズ〈巡り返しの記憶〉でデビューし少女達の理想の世界を描いた〈Little World〉、そして代表作〈繭の時間〉では、少女の記憶や夢から得た無意識下のイメージを描き出してきました。
スイスやスウェーデンのレジデンスに参加する中で、曖昧な記憶から新たな物語が構築されるプロセスに興味を持ち、現実と非現実の境界にある古い記憶や、世代を超えて語り継がれてきた伝承などを写真として再構築しました。
今回はより個人的な記憶を元に何が紡がれるのでしょうか。新たな展開をご期待下さい。

アーティストステイトメント|

Star Boy -洪水の夜-
古いアルバムの中で見つけた1枚の写真、学生服の父がレンズを凝視している。一度だけ見たその写真のイメージが頭から離れない。かつてロラン・バルトは「写真のノエマ」を〈それは=かつて=あった〉であると語った。古いアルバムから見つけたその写真は、その本質を雄弁に語っていたが100年経ってもそれは変わらないのだろうか。もしかしたら写真を見た時に感じる〈それは=かつて=あった〉を信じることが可能なのは、それが事実として存在したかどうかではなく、記憶に基づいた新たな物語を展開し続けることにあるのではないのだろうか。
本作のシリーズ〈Star Boy〉は、父にまつわる記憶や写真、生前本人が語ったことや身近な人々によって語られた事柄の断片をつなぎ合わせて再構築したものである。
第一章となる「-洪水の夜-」は、実際に起こった大洪水の夜に彼が見たものを起点として、彼と彼の母にまつわるエピソードなどを交えて構成し、生と死や、記憶と物語の関係性を探ることを試みる。

垣本泰美

_______

関連イベント|アーティストトーク

日 時|10月21日(土)18:00–19:30
参加費|1,000円
会 場|The Third Gallery Aya(5名)+YouTube配信
申込先|こちら/ 06-6445-3557

*お申し込み後に詳細をご案内いたします
*ギャラリーを会場に配信いたします

_______

同時期開催のグループ展|

セイアンアーツアテンション 16 「Error of Reality」
会期|2023年10月13日(金)-11月11日(土)
時間|11:00–17:00|
休館|日・月・祝日
会場|成安造形大学【キャンパスが美術館】 (滋賀県大津市仰木の里東4-3-1)
アーティスト|今村遼佑、垣本泰美、虚構新聞社社主UK+成安造形大学在学生、谷平 博、平瀬ミキ

垣本 泰美

経歴

1976 大阪生まれ、京都在住
1997 日本写真映像専門学校 写真表現コース卒業
1999 成安造形大学造形学部デザイン科写真専攻 卒業

個展

2023 「Star Boy —洪水の夜—」The Third Gallery Aya、大阪
2021 「Merge Imago」The Third Gallery Aya、大阪
2019 「Holy Garden」SPACE PLACE 、ニジニ・タギル(ロシア)
2014 「Weaving a Memory」The Third Gallery Aya、大阪
2010 「繭の時間」The Third Gallery Aya、大阪
2005 「Little World」The Third Gallery Aya、大阪
2002 「Little World」日本写真映像専門学校ギャラリー308、大阪
2001 「Little World」The Third Gallery Aya、大阪
1999 「巡り返しの記録」The Third Gallery Aya、大阪

グループ展

2023 「セイアンアーツアテンション16 Error of Reality」成安造形大学【キャンパスが美術館】、大津
2022 「日比谷Okuroji 2022」日比谷Okuroji、日比谷
「それは、たぶん、わたし」azumagaoka articulation、横浜
2021 「Poetry of Clothing -Maryam Kordbacheh × Hiromi Kakimoto-」GOOD NATURE STATION 4F GALLER、京都
2017 「ART in PARK HOTEL TOKYO 2017」パークホテル東京、東京
「Crossing Views Tokyo Crans-Montana Stockholm-日本人アーティストがとらえたスイス-」Hotel Diplomat、ストックホルム
「FEMALE FORCE FROM JAPAN」 Ibasho Gallery、アントワープ
2016 「記憶と情報」ナレッジサロンクリエイティブギャラリー、大阪
2015 「taguchi fine art + The Third Gallery Aya in Nakanoshima hosted by Kumi Okumura」中之島バンクス de sign de >、大阪
2014 「Regards Croises日本人アーティストがとらえたスイス」Regent Center Crans-Montana、クラン・モンタナ(スイス)
「Crossing Views日本人アーティストがとらえたスイス」Nicolas G. Hayek Center、東京
「"JAPON" Centre D'art Contemporain de Meymac」、メマック(フランス)
「原点を、永遠に。」東京都写真美術館、東京
「HILLSIDE TERRACE Photo Fair 2014」代官山ヒルサイドフォーラム、東京
2013 「DGSM Print『7人の写真家』展 Vol.2」Gallery E&M nishiazabu、東京
「写場写場リターンズ 創刊10周年記念展」海岸通ギャラリー・CASO、大阪
2012 「From Sea」The Third Gallery Aya、大阪
2011 「5 women’s eyes」msc Gallery_同志社女子大学、京都
「TOKYO FRONTLINE」3331 Art Chiyoda、東京
2010 「Gallery trunk 81 opening Fair」」 Gallery Trunk 81、ソウル
2008 「エルマガジン特別展"少女遺産 展"」miillibar Gallery、大阪
2005 「さよなら、写場写場ありがとう展」Calo bookshop and cafe、大阪
「写真の現住所を読む4人の企画展/女性そして蜃気楼」The Museum of Photography, Seoul、ソウル
2003 「女の遊戯展」z platz museum、福岡
2002 「家族、幻想-Family,Fantasy」photographers' gallery、東京
2001 「骨のない魚、音のない風、闇のない物語」清里フォトアートミュージアム、北杜
1999 「写真展『人間の町』プロジェクトPart.2」Guardian Garden、東京
1998 「12人の写真展」同時代ギャラリー、京都
「1995-97年度ヤング・ポートフォリオより」清里フォトアートミュージアム、北杜
1997 「写真アンデパンダン展」東川町文化ギャラリー、東川
1996 「Naked Emotion」プラネットホール、大阪

ワークショップ・スライドショー

2005 「写場写場スライドショー」千スペース、大阪
2003 「写場写場スライドショー」The Third Gallery Aya、大阪
「写場写場スライドレクチャー」日本写真映像専門学校、大阪
2002 「写場写場スライドショー」The Third Gallery Aya 、大阪
「写場写場スライドレクチャー」日本写真映像専門学校、大阪
「写場写場スライドショー」photographer's gallery、大阪
 写場写場ワークショップ「写真スライドレクチャー」ギャラリーそわか、京都

アートフェア

2022 「ART OSAKA 2022」大阪市中央公会堂、大阪
「日比谷OKUROJI PHOTO FAIR」日比谷Okuroji、東京
「Paris Photo 2022 Online Viewing Room」
2021 「Art Osaka 2021」大阪市中央公会堂、大阪
「Paris Photo 2021」Grand Palais Ephémère、パリ
2016 「ART OSAKA 2016」ホテルグランヴィア大阪、大阪
2014 「ART OSAKA 2014」ホテルグランヴィア大阪、大阪
「hILLSIDE TERRACE pHOTO FAIR (1)」代官山ヒルサイドテラス、東京
2010 「ART OSAKA 2010」堂島ホテル、大阪

出版

2016 『Little World』iKi
2014 『Crossing Views Ⅰ』 CMarts
2005 『写場写場 3号』自費出版
2003 『写場写場 2号』自費出版
2002 『写場写場 創刊号』自費出版

パブリックコレクション

日本写真映像専門学校
清里フォトアートミュージアム
PAGETOP
SNS Twitter / Facebook / Instagram