What I am doing
山沢 栄子
2020年2月29日(土)-3月21日(土)
水曜-金曜 12:00–19:00/土曜 12:00–17:00/
火曜 by appointment only
3月は、山沢栄子の個展を開催致します。
2019年に、山沢栄子生誕120年を記念した個展「私の現代」が西宮市大谷記念美術館で開催され、東京都写真美術館に巡回し大変にご好評をいただきました。
その回顧展の際に展示した大判サイズと共に、小サイズのプリントとあわせて展示致します。
3月7日に開催予定でした池上司氏(西宮市大谷記念美術館学芸員)によるトークイベントを新型コロナウイルスの感染拡大を受け、展覧会会期中の開催は延期致します。
具体的な日程は、改めて告知させて頂きます。
トークイベント|延期致します
池上司(西宮市大谷記念美術館学芸員)
日 時:3月7日(土)15:30–17:00
参加費:1,000円(1ドリンク付き・税込)
定 員:25人(要予約)
申込先:event@thethirdgalleryaya.com / 06-6445-3557
会 場:The Third Gallery Aya
山沢 栄子
経歴
1899 | 大阪生まれ(2月19日) |
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1912 | 尋常小学校を卒業。絵を好む。日光写真で遊ぶ。 |
1913-15 | 教会の日曜学校に通う。日本画家の森露月に絵を習う。 ボックスカメラを使う。 |
1916 | 東京の私立女子美術学校日本画科選科に入学。 油絵を独学する。ヴェスト・ポケット・コダックを使う。 |
1918 | 私立女子美術学校を卒業。大阪に戻る。 油絵と写真の研究を続ける。 |
1919-25 | 大阪YWCAで英語を習い、集合写真の撮影などを手伝う。 |
1926 | 大阪YWCA関係者の支援により渡米。 カリフォルニア・スクール・オブ・ファインアーツに入学。 主に静物画のクラスを受講する。 父・松太郎が亡くなる。 カメラ屋の紹介により 写真家コンスエロ・カナガに出会う。 カナガのスタジオで助手として働き始める。 |
1927 | カナガがスタジオを閉じる。 カナガの紹介によりアマチュア写真家の助手として働く。 カリフォルニア美術学校を終了。 |
1928 | ニューヨークに移ったカナガを訪ねる。 カナガの紹介によりニコラス・マーレイの助手として働く。 |
1929 | 大阪に戻る。 |
1931 | 大阪市北区の堂島ビルヂングにスタジオ開設。 |
1935 | 大阪そごう百貨店にスタジオ移転。母・貞が亡くなる。 |
1936 | 東京で活動する舞台俳優・山本安英と知り合う。 浜地病院の長女、浜地和子と知り合う。 |
1938 | 大阪市南区にスタジオ移転。 |
1943-44 | 東京に通い、山本安英の勉強会に参加。 |
1945 | 浜地和子が助手となる。 空襲により周防町のスタジオが焼失。山本安英、浜地和子らと信州に疎開し、大阪に戻ってからは 大阪市東区の浜地病院別館に住む。 |
1946-47 | 京都PX(米軍基地購買部)のスタジオ写真家として働く。 |
1948-49 | 大阪三越百貨店のスタジオ写真家として働く。スモカ美術研究所兼任。 |
1950 | 浜地病院別館に山沢写真研究会を設立。 |
1952 | 大阪そごう百貨店に商業写真山沢スタヂオを開設。 |
1955 | カナガの招待により渡米。ニューヨークに半年間滞在する。 カナガの紹介でサンフランシスコのイモジェン・カニンガムを訪ねる。 |
1960 | 商品カタログ「伯楽一顧」が発売される。商業写真山沢スタヂオを閉じる。 |
1965 | 半年間、ヨーロッパとアメリカに撮影旅行。 |
1968 | 神戸市生田区の神戸浜地ビルに移る。 |
1974 | メキシコとアメリカに取材旅行。 |
1977 | ニューメキシコ、アリゾナ、ニューヨーク、ボストンに取材旅行。 |
1982 | 大阪府「なにわ塾」の講師となる。 |
1984 | 京都で左足を骨折。 |
1985 | 村野藤吾設計の都ホテル大阪1階ロビーの吹き抜け天井にアブストラクト作品設置。 |
1987 | 「ハイヒール&グラウンドグラスー20世紀前半に独自の生き方を貫いた5人の女性写真家たち」に出演。 「レンズが見た夢と美と-88歳 写真家 山沢栄子の世界-」がNHK教育テレビETV8で放映される。 |
1995 | 逝去(享年96)。 |
受賞歴
1955 | 大阪府芸術賞 |
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1977 | 日本写真協会功労賞 |
1980 | 神戸市文化賞 |
1986 | 井植文化賞、ソロプチミスト賞 |
1987 | 日本文化デザイン会議賞 |
個展
2020 | 「What I am doing」The Third Gallery Aya、大阪 |
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2019 | 「生誕120年 山沢栄子 私の現代」西宮市大谷記念美術館、西宮;東京都写真美術館、東京へ巡回 |
2012 | 「山沢栄子ポスター展」ドーンセンター、大阪 |
2001 | 「山沢栄子 gallery collection」The Third Gallery Aya、大阪 |
1996 | 「形とリズム」バーソウ・フォト・ギャラリー、東京 |
1994 | 「山沢栄子展」伊丹市立美術館、伊丹 「山沢栄子展 遠近そして私の現代」 ブレーンセンターギャラリー、大阪 |
1992 | 「私の現代 アブストラクト’92」 ブレーンセンターギャラリー、大阪 |
1991 | 「私の現代 アブストラクト’91」画廊みやざき、大阪 |
1990 | ペーパーコラージュの作品発表 深和ホーム、和歌山;大阪YWCAロビー、大阪 |
1986 | 「私の現代 3」朝日ギャラリー、東京 「私の現代 3」岡崎球子画廊、東京 「私の現代 3」 ABCギャラリー、大阪 |
1983 | 「写真による抽象表現」天野画廊、大阪 「私の現代」ナガセフォトサロン、東京 「山沢栄子アブストラクト写真展」 大阪府立現代美術センター、大阪 |
1982 | 「私の現代 2」ラインの館、神戸 「私の現代」 セントラルパーク・イベントコート、名古屋 |
1981 | 「私の現代」現代画廊、東京 |
1979 | 「私の現代」マサゴ画廊、大阪 |
1976 | 「アブストラクト」ロックペイントフロアー、大阪 「私の現代」新宿ニコンサロン、東京 |
1974 | 「日本の民芸」スカイフォトギャラリー、神戸 |
1972 | 「アブストラクト・日本の民芸」東京YWCA砂土原センター、東京 |
1967 | 「山沢栄子写真作品展」神戸大丸、神戸 |
1965 | 「人物・静物」ニューヨーク髙島屋、ニューヨーク |
1963 | 「アブストラクト・静物」大阪そごう、大阪;日本橋髙島屋、東京 |
1956 | 「ニューヨーク取材」大阪そごう、大阪;銀座松坂屋、東京 |
1951 | 「ポートレート」阪急画廊、大阪 |
1949 | 「山本安英扮装写真」大阪朝日会館パーラー、大阪 |
1935 | 「(展覧会名不明)」清交社、大阪 |
1932 | 「文化人・ポートレート」大阪朝日会館、大阪 |
1929 | 「(展覧会名不明)」大阪YWCA、大阪 |
グループ展
2024 | 「I’m So Happy You Are Here: Japanese Women Photographers from the 1950s to Now」Rencontres-Arles、アルル 「15th Baltic Triennile」Contemporary Art Centre、Vilnius 「写楽祭 日本の写真集 1950 70 年代(仮)」フジフイルム スクエア スペース1・スペース2・ミニギャラリー、東京 |
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2023 | 「恵比寿映像祭」東京都写真美術館、東京 |
2022 | 「写し、写された大佛次郎『文士は必ずカメラを持て』」大佛次郎記念館、横浜 「⼤阪中之島美術館 開館記念 Hello! Super Collection 超コレクション展 ―99のものがたり―」大阪中之島美術館、大阪 |
2021 | 「The New Woman Behind The Camera」The Metropolitan Museum of Art.、ニューヨーク;National Gallery of Art、ワシントンDCへ巡回 「山沢栄子、岡上淑子、石内都2021」The Third Gallery Aya、大阪;CAPSULE、東京 「Paris Photo 2021」グラン・パレ・エフェメール、パリ |
2014 | 「THE COLLECTION」伊丹市立美術館、伊丹 「フジフイルム・フォトコレクション」 フジフイルムスクエア、東京;日本国内へ巡回 |
2012 | 「自然の鉛筆 技法と表現」東京都写真美術館、東京 |
2011 | 「生誕100年 津高和一 架空通信展」 西宮市大谷記念美術館、西宮 |
2008 | 「写真の美術 / 美術の写真」 大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室、大阪 「PHOTO + GRAPH展 光の描画」 女子美アートミュージアム、東京;東京都内へ巡回 「女性画家の大阪 美人画と前衛の20世紀」 大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室、大阪 |
2007 | 「関西写真家たちの軌跡100年」 兵庫県立美術館ギャラリー、神戸 |
2006 | 「What I’m doing 山沢栄子・赤崎みま」 The Third Gallery Aya、大阪 |
2005 | 「写真はものの見方をどのように変えてきたか 第4部 混沌」東京都写真美術館、東京 |
2001 | 「奔る女たち : 女性画家の戦前・戦後 1930– 1950年代」栃木県立美術館、宇都宮 |
2000 | 「バーソウ・コレクション4」 バーソウ・フォト・ギャラリー、東京 「ヴィーナスたちの100年」日本橋三越、東京 「大阪市立近代美術館(仮称)コレクション展 2000」 ATCミュージアム、大阪 |
1998 | 「未完の歴史 日本の女性写真家1864–1997」 Visual Studies Workshop、ロチェスター;アメリカ国内へ巡回 「視線の回廊2 静物の世界」 東京都写真美術館、東京 |
1995 | 「モノ・カオ・反物語 : モダニズム再考 第1部 モノ」 東京都写真美術館、東京 |
1987 | 「EIKO YAMAZAWA 畑祥雄撮影・構成展」 画廊みやざき、大阪 「Japanese Women Photographers」Lehigh University Art Gallery, Bethlehem, ペンシルバニア州 |
1986 | 「現代美術5人展 特別出品 山沢栄子」 アトリエ西宮、西宮 |
1982 | 「第3回架空通信テント美術館」夙川公園、西宮 |
1981 | 「第2回架空通信テント美術館」夙川公園、西宮 |
1980 | 「第1回架空通信テント美術館」夙川公園、西宮 |
1979 | 「架空通信展」大阪府民ギャラリー、大阪 |
1970 | 「浜地和子・山沢栄子2人展 アブストラクト・静物」 大阪大丸、大阪;ドイツへ巡回 |
1961 | 「山沢写真研究会作品展」大阪フジフォトギャラリー、大阪 |
1936 | 「第10回日本写真美術展」 大阪松坂屋;名古屋、静岡、東京に巡回 |
1929 | 「第3回国際写真サロン」 東京朝日新聞社、東京;大阪に巡回 |
アートフェア
2022 | 「Study: 大阪関西国際アートフェア」グランフロント大阪、大阪 「日比谷OKUROJI PHOTO FAIR」日比谷Okuroji、東京 |
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2021 | 「ART OSAKA 2021」大阪市中央公会堂、大阪 「Paris Photo 2021」Grand Palais Ephémère、パリ |
2020 | 「Art Basel Hong Kong Online Viewing Room」 |
2019 | 「Paris Photo 2019」Grand Palais、パリ |
2012 | 「Paris Photo 2012」Grand Palais、パリ |
出版
2019 | 『生誕120年 山沢栄子 私の現代』赤々舎 |
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1994 | 『山沢栄子展』伊丹市立美術館 |
1986 | 『私の現代 3』岡崎球子画廊 |
1983 | 『私は女流写真家 山沢栄子の芸術と自立』 ブレーンセンター |
1982 | 『私の現代 位置 方向』未来社 |
1976 | 『私の現代』山沢写真研究所 |
1962 | 『遠近』未来社 |
1953 | 『探求』商業写真山沢スタジオ |
1921 | 『栄子画集』星発行所 |
パブリックコレクション
東京都写真美術館、東京 中央区立郷土天文館、東京 富士フィルム株式会社、東京 川崎市市民ミュージアム、川崎 大阪中之島美術館、大阪 伊丹市立美術館、伊丹 韮崎大村美術館、韮崎 Freer Gallery of Art Arthur M. Sackler Gallery, the Smithsonian's National Museum of Asian Art、ワシントンDC J. Paul Getty Museum, ロサンゼルス 鳥取県立美術館、倉吉市 |