第11回 写真(遅れてくる)客
第11回
写真(遅れてくる)客
第11 回目は、関西を拠点に作品批評や展覧会企画などを行い、自身も詩人として活動する野口卓海氏をお招きし「写真(遅れてくる)客」 を開催いたします。
「写真を読む」という言葉があるように、写真と言葉の関係は極めて密接なものです。いまや私たちの生活に欠かせないものとなったSNSの出現は、写真と言葉を用いた自分自身の発信ツールとして、私たちの生 活に深く根ざしています。パーソナルな情報が氾濫する現代において、写真と言葉の関係を再度考えていくことは、日々の生活そのものを見つめ直すことにも繋がるのではないでしょうか 。今回のレクチャーでは、野口氏自身の多角的な活動を通し、批評と詩の中間の視点から見つめた、独自の写真観を伺いたいと思います。
講師:野口卓海
日時:2018年5月19日(土)17:30–19:00
参加費:700円(税込/1ドリンク付き)
会場:The Third Gallery Aya
主催:824(福田真知/大八木夏生/片山達貴)
野口卓海| NOGUCHI Takumi
美術批評家/詩人
1983年 京都市生まれ
2007年 近畿大学文芸学部芸術学科造形美術専攻芸術理論コース 卒業
主な展覧会企画として、
「有馬温泉路地裏アートプロジェクト」(2013年)、「まよわないために -not to stray-」the tree konohana(2014年)、「松見拓也 写真展 | KASET」hinemos(2015年) 、「METRO WHITE」阪急メンズ大阪(2016年)、「人と絵のあいだ」ALL NIGHT HAPS(2016年)、「みたりのやりとり」マガザンキョウト(2017年)など。
現代美術へのアプローチと平行し、デザイン・ストリートカルチャー・音楽といった同時代的な他領域へ積極的に携る活動として、hinemosにも参加。2015年からは写真家・松見拓也とデザイナー・三重野龍とのサイファーのような月刊紙片「bonna nezze kaartz」の発行を開始、同名義で展覧会や作品制作なども行う。
写真について語る事は非常に難しい。途方もなく膨大、朧げで不気味、かと思えば優しく作用したりして、実体があるようなないような、それなのに行ないとしては私にさえ馴染み深い。正直に白状すると写真なんて全然分からないし苦手だ。だからこそ考える道筋だけはたくさんあった。それらについて断片的に会話しながら、いくつかの言葉を待つつもりです。写真に関する事柄を各自持ち寄るつもりでお越しください。