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第15回 写真(を使う)ヨーゼフ・ボイス

第15回
写真(を使う)ヨーゼフ・ボイス

第15回目は国立国際美術館の研究員である福元崇志氏をお迎えし「写真(を使う)ヨーゼフ・ボイス」をギャラリーとオンライン上を会場に開催いたします。
今回は、20世紀を代表するドイツ人芸術家、ヨーゼフ・ボイスについてのレクチャーをいただきます。ボイスは、フェルトや脂肪を素材として用いた彫刻作品の他にも、対話集会、政治活動、また社会と関わる活動全てを「社会彫刻」と呼び、これまでの芸術の概念を拡大し、その活動は多岐にわたりました。 第二次世界大戦に従軍し、また戦後を生きた彼が作品を通して社会に訴えてきたメッセージについて考えてみたとき、現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界中で猛威を振るう中、我々の新しい世界が、何か見えてくるのかもしれません。

講師:福元崇志
日時:2020年10月31日(土)18:00–19:30
参加費:1,000円(大人) 500円(オンライン)
会場:The Third Gallery Aya
主催:824(大八木夏生、菊池和晃)

福元崇志|Takashi FUKUMOTO

国立国際美術館  主任研究員
1982年京都生まれ
大阪大学大学院 文学研究科博士課程(美学)を単位取得退学
専門はドイツと日本の戦後美術
主な展覧会に、「福岡道郎 つくらない彫刻家」(2017年)、「コレクション2: 80年代の時代精神(ツァイトガイスト)から」(2018–19年)、「コレクション1: 越境する線描」(2020年)などがある。 現在、「ボイス+パレルモ」(2021年度予定)を準備中。

芸術によって—あるいは芸術「として」—社会を変革することは可能か。戦後ドイツの芸術家ヨーゼフ・ボイスは、こんな理念をかかげ、作品を手がけていました。アクション、マルチプル、インスタレーションと、多様な展開を遂げる彼の実践はすべて、この社会を変えるためにあったと言えるでしょう。もちろん写真も、ボイスにとっては欠かせない表現手段のひとつでした。同一のイメージを複製し、循環させるそれは、彼のアイデアを載せて遠くまで運ぶ「乗り物」にほかなりません。荒唐無稽にも思える理念を現実化させるための手段。そんなふうに捉えられる写真は、ボイス芸術において具体的にいかなる役割を果たしたのか。この問いを問うことが、今回の目的です。

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