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第7回 写真(的)瞬間
-吉田初三郎の鳥瞰図から映像メディアまで-

第7回
写真(的)瞬間
-吉田初三郎の鳥瞰図から映像メディアまで-

第7 回目は、美術批評家である平田剛志氏をお招きし「写真( 的)瞬間 -吉田初三郎の 鳥瞰図から映像メディアまで-」を開催いたします。
人はこれまでに「出来事」を様々な方 法を用い、いつの時代も次世代へ残そうとしてきました。それは、記号、図、伝承、文字、地図、 絵画、詩、写真、映像など時代によって変化しています。近代になり写真や映像というメディア がその役割を担い、一瞬の出来事= 瞬間を記録するようになりました。平田氏の専門で ある鳥瞰図もその「出来事」を伝える方法の一つです。今回のレクチャーでは、鳥瞰図や 写真、絵画、映像などを切り口にお話を伺いたいと思います。

講師:平田剛志
日時:2017年2月25日(土)17:00–18:30
参加費:700円(税込/1ドリンク付き)
会場:The Third Gallery Aya
主催:824(藤安淳/宇山聡範/福田真知)

平田剛志| HIRATA Takeshi

美術批評
1979年 東京生まれ
2004年 多摩美術大学美術学部芸術学科卒業
2014年 立命館大学大学院先端総合学術研究科修了
専門は近現代美術史、視覚文化論、吉田初三郎の鳥瞰図。
アートウェブマガジンの編集・ライターを経て2012–2017年 3月まで京都国立近代美術館研究補佐員。
関西を拠点に、美術批評、キュレーションなど幅広く活動を行なっている。

写真と鳥瞰図は似ている。どちらも「それはかつてあった」決定的瞬間(The Decisive Moment )で あり、写された、描かれたプンクトゥム( 細部)へと注視させるからです。なかでも大正から昭和初期に かけて活躍した吉田初三郎(1884–1955)の鳥瞰図は「写真的瞬間」を感じさせます。
初三郎の鳥瞰図に は観光地や都市、鉄道の変遷が大胆かつ緻密に描かれ、近代日本の風景が記録されているからです。 また、初三郎は関東大震災や広島への原子爆弾投下など、歴史的=決定的瞬間も描いています。
本講で は、吉田初三郎の原爆鳥瞰図を中心に、その制作意図や刊行目的、絵画や映像における「写真的瞬間」や 記録性とは何かについて考えます。

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