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第8回 写真(を通して)記憶の場所の記憶へ介入する

第8回
写真(を通して)記憶の場所の記憶へ介入する

第 8回目は、京都市立芸術大学芸術資源研究センタ ー研究員であり、美衛批評家としても 活躍中の高嶋慈氏をお招きし「写真(を通して、)場所の 記憶へ介入する」を開催いたします。
写真 というメディアは化学の申し子として登場したその瞬間から、世界を「記録」し、その「記憶」 を定着させる といった役割を担ってきました。それは、現代のコンテンポラリ ーアー トにおい て「写真」というものが変容していく中でも、色褪せることなく写真家のテー マの核となってい ます。
今回のレクチャ ーでは、具体的に何人かの作家の試みを例に挙げていただきながら、 写真 を通した「記録」と「記憶」の関係性について高嶋氏の考察を伺いたいと思います。

講師:高嶋 慈
日時:2017年12月16日(土)18:00–19:30
参加費:700円(税込/1ドリンク付き)
会場:The Third Gallery Aya
主催:824(藤安淳/宇山聡範/福田真知)

高嶋 慈|TAKASHIMA Megumi

美術批評
京都市立芸術大学 芸術資源研究センター 研究員。
ウェブマガジンartscapeにて、現代美術や舞台芸術のレビューを連載中。
企画した展覧会に「Project ‘Mirrors’ 稲垣智子個展:はざまをひらく」(京都芸術センター、2013年)、「egØ-『主体』を問い直す-」(punto、2014年)。
共著に『身体感覚の旅 舞踊家レジーヌ・ショピノとパシフィックメルティングポット』(大阪大学出版会、2017年)。

写真は、既に起こった「過去」の出来事そのものを写すことはできない。
写真というメディアのこの原理的性質の再確認から出発し、それでも写真を通して「現在」の中に「過去」を憑依させ、想起への通路を開くことはいかに可能か?
米田知子の《Scene》シリーズを出発点に、広島平和記念公園の周辺を撮り続ける笹岡啓子の《PARK CITY》と、敗戦後の占領期にGHQの将校と家族用の住宅として使用された「接収住宅」を撮影する大坪晶の《Shadow in the House》を取り上げ、単なる「記録」にとどまらず、写真を通して「場所の記憶」へと介入する試みについて考察する。

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