Closed Eyes -眼を閉じて-
2021年8月31日(火)-9月18日(土)
水曜-金曜 12:00–19:00/土曜 12:00–17:00/火曜 by Appointment only
9月は福田真知の個展を開催致します。福田はこれまで、本来とは異なる時間軸や時間幅、時間の層の堆積としての映像のあり方を可視化する試みを行なってきました。また一方で、”対象”や”自分と対象の間”にピントを合わせ、「見る(捉える)」「向き合う」ことをテーマに制作してきました。
本展では後者のテーマを展開し、眼を閉じた時に見えるものを、絵画というアナログな方法で、身体に近い質感を持つ油彩画にて発表いたします。
アーティストステートメント
眼を閉じた時に見えるものは、光の名残でもあり、瞼の裏や目の細胞の名残で私の身体でもあるだろう。
光と細胞との出会いは、私の中で変換される以前の出会いの瞬間ではないか。
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これまでに写真や映像を用いて、”対象”や”自分と対象の間”にピントを合わせ、「見る(捉える)」
「向き合う」ことをテーマに制作してきました。
カメラと眼はよく似た仕組みで、入ってきた光は、角膜や水晶体(レンズ)を通過して網膜(フィルム)に像を結び、視神経によって脳に伝わりものが見えるという感覚がおこります。
眼の場合、その過程で電気信号に変換されたり、いい感じに補正されるので、スマホのカメラは眼に接近してきた、と言えるかもしれません。
幼い頃、眼を閉じた時に見えるものは単に光の残像だと思っていました。電球を見て眼をパチパチさせて遊んだり。影法師とか。
しかし、見える仕組みを知ると眼を閉じた時に見えている(見えてくる)ものは、
光だったり、瞼の裏(皮膚や皮膚による闇)だったり、さらには眼のセンサー(神経など)の名残でもあるという原初的なものに思えてきました。これは、曖昧な領域で、私の内側なのか?外側なのか?という問いも含まれています。
今回の展示では、カメラより手前の眼にピントを合わせ、油彩という身体に近い質感、アナログな手法である絵画を用いた作品を発表いたします。
ぜひ、絵画の前で眼を閉じて見てください。
福田真知
経歴
1983 | 岐阜県美濃加茂市生まれ |
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2006 | 成安造形大学造形学部造形美術科彫刻クラス卒業 |
現在、滋賀県在住 |
個展
2019 | 「(self)portraitのためのエチュード」salon cojica、札幌 |
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2018 | 「ART OSAKA 2018」ホテルグランヴィア大阪、大阪 「SURFACE/フンイキ」The Third Gallery Aya、大阪 「Sunlight/水気」Art Spot Korin、京都 |
2017 | 「time, this time -世界の縮図と私の時間-」The Third Gallery Aya、大阪 「エーテル」アートスペース虹、京都 |
2016 | 「Far through layers」The Third Gallery Aya、大阪 |
2015 | 「essence/風景」The Third Gallery Aya、大阪 |
2014 | 「time, this time」「surface/フンイキ」ストリートギャラリー、神戸 「ゆらぎのゆらぎ」ギャラリー揺、京都 |
2013 | 「記憶の天体」ギャルリーオー、滋賀 「jewels」KUNST ARZT、京都 |
2012 | 「みらいへゆくつもり」メトロポリタン福寿創、京都 「jewel」ギャルリーオー、滋賀 「SURFACE/フンイキ」アートスペース虹、京都 |
2009 | 「Perhaps, This river」GALLERY wks、大阪 |
2008 | 「サイトオリエンテッド in 滋賀会館 vol.2 out I in line 展」滋賀会館、滋賀 |
2007 | 「near=far」Iギャラリー、岐阜 |
2006 | 「Perhaps,This way」iギャラリー、岐阜 |
グループ展
2020 | 「北海道ワンピース倶楽部VOL.3「はじめてかもしれない」ギャラリー門馬、札幌 「作家も見るー偏在と遍在 西野彩花・福田真知」+1art、大阪 「JISEN CONTEMPORARY SHORT FILM & VIDEO AWARD 上映会」岸和田自泉会館、大阪 |
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2019–2020 | 「timelakeーシングルスクリーン/とりまく息を吐く瞬間ー」札幌・高松・東京・大阪 |
2019 | 「Interdisciplinary Art Festival Tokyo 19/20 in Osaka IAFT 19/20 in Osaka」クリエイティブセンター大阪(名村造船所跡地・近代化産業遺産)、大阪 「フラッシュメモリーズ」432|SAI GALLERY;Yoshimi Arts;The Third Gallery Aya、大阪 「3331 ART FAIR 2019」3331 Arts Chiyoda、東京 「Kyoto Art for Tomorrow 2019―京都府新鋭選抜展―」京都文化博物館、京都 |
2018–2019 | 「きらめきの結晶体/紡がれる物語」成安造形大学【キャンパスが美術館】ライトギャラリー、滋賀;TO OV cafe / gallery、北海道;AHAギャラリー、愛知;Art Spot Korin、京都 |
2018 | 「堅田*はまさんぽ~アートでまち歩き~」堅田浜通り商店街およびその周辺、滋賀 「ART OSAKA 2018」ホテルグランヴィア大阪、大阪 |
2016 | 「Reproduction」成安造形大学【キャンパスが美術館】、滋賀 「Satellite824」gallery make、京都 「ART OSAKA 2016」ホテルグランヴィア大阪、大阪 |
2014 | 「非在の庭 part2 北川雅光×福田真知」松ヶ崎松雲荘、京都 「neoー824」The Third Gallery Aya、大阪 |
2013 | 「MECAwered2013」SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ 映像ミュージアム、埼玉 「K2展」京都市美術館別館、京都 「京都美術ビエンナーレ2013」京都文化博物館、京都 |
2012 | 「kyoto current4」京都市美術館別館、京都 「wks.祭り 立体展」GALLERY wks、大阪 「滋賀県高等学校美術・工芸教員展」滋賀県立近代美術館ギャラリー、滋賀 「群馬青年ビエンナーレ2012」群馬県立近代美術館、群馬 「K2展」京都市美術館別館、京都 |
2011 | 「遭遇領域ー野外造形展」京都市美術館敷地内、京都 「きそがわ日和」岐阜県美濃加茂市木曽川河川敷等、岐阜 |
2010 | 「第14回 フラッグアート展 2010 in GIFU」岐阜市神田町通り、岐阜 「kyoto current2」京都市美術館別館、京都 「滋賀県高等学校美術・工芸教員展」滋賀県立近代美術館ギャラリー、滋賀 |
2009 | 「クラヤミエキシビション」滋賀 「ART CAMP 2009」サントリーミュージアム天保山、大阪 |
2006 | 「湖族の郷アートプロジェクト」滋賀県堅田地域、滋賀 |
2005 | 「すきま展」同時代ギャラリー、京都 |
企画
2019–2020 | 「timelakeーシングルスクリーン/とりまく息を吐く瞬間ー」札幌・高松・東京・大阪 |
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2018–2019 | 「きらめきの結晶体/紡がれる物語」成安造形大学【キャンパスが美術館】ライトギャラリー、滋賀;TO OV cafe / gallery、北海道;AHAギャラリー、愛知;Art Spot Korin、京都 |
2016 | 「timelake06 茶の間/庭先」Gallery ARTISLONG;ギャラリーいのくま亭、京都 |
2015 | 「timelake05 森の中の湖」Art Spot Korin、京都 「timelake -時間の湖-」新風館;KUNSTARZT、京都 |
2014 | 「timelake01 行き来す 橋本玲美×福田真知」Art Spot Korin、京都 |