through a window

宇山 聡範

2015.5.19(火) - 5.30(土)
火曜 - 金曜 12:00-19:00 土曜 12:00-17:00

 5月から6月の展覧会は2006 年よりスタートした、若手作家を紹介するプロジェクト「8 2 4 」から、昨年より新たにメンバーに加わった宇山聡範と福田真知のそれぞれの個展を、2 週間ごとに開催致します。
 
 宇山聡範は前回、普段意識して見ることのないビジネスホテルの部屋を細密に撮影し、発表しました。新作「through a window」では、ビジネスホテルの部屋から見た窓の外側の風景を撮影し、展示致します。
 前回と同様に、我々がこれまで見ていても、認識されずに見過ごされるような事物を、写真に置き換え提示します。その写真は、実際にそれらを目にした時よりも多くの気づきや解釈をもたらしてくれます。
また、宇山は、コニカミノルタ フォト・プレミオ2014 特別賞を受賞するなど関西に限らず発表を続けています。是非お越しください。
Artist Statement
ビジネスホテルの部屋から窓の外側を大判カメラなどで撮影したものである。
その部屋は利用者にとっては滞在するためだけの場所であり、通り過ぎていくもので見ていても気づかないことが多く、窓から見える風景もその一つだと言える。
写真は、部屋の内側にいる不特定多数の人(利用者など)が、外側にある(プライヴェートな部分も含んだ)その場所固有の風景を見る(のぞき見る)という視点を顕わにし、普段認識されているパブリックな外側とプライヴェートな内側が反転したような印象を持たせる。
こういったことはホテルに限らず、それ以外の窓の内側と外側との関係性に置き換えることが可能かもしれない。
また、外側の風景の比較が可能なことから、ホテルの立ち位置の共通性や差異を見出すことができる一方で、その場所の出自を打ち消すようなフォルムだけが強調されたりもする。
写真などに置き換えて見ることで、実際にその場所で見ていたこととは異なる経験を呼び込みたいと思う。

宇山 聡範
1976年 大阪府生まれ

個展
2014年 「through a window」 コニカミノルタプラザ:東京
2012年 「after a stay」 Port Gallery T :大阪
2010年 「LAND」 Port Gallery T :大阪

主なグループ展
2014年 「neo824」 The Third Gallery Aya :大阪
2013年 「第16回岡本太郎現代芸術賞展」 川崎市岡本太郎美術館:神奈川
2010年 「ミオ写真奨励賞2009」 天王寺MiO:大阪
2009年 「トーキョーワンダーウォール2009」 東京都現代美術館:東京

受賞
2015年 コニカミノルタ フォトプレミオ 2014 特別賞
2012年 第16回岡本太郎現代芸術賞入選
2011年 TOKYO FRONTLINE PHOTO AWARD 2011 入選
2010年 ミオ写真奨励賞2009 優秀賞
2009年 トーキョーワンダーウォール2009 入選

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関連イベントとして、レクチャー「写真(と)アーカイブ」を開催致します。
講師に、林田新 氏(京都市立芸術大学芸術資源研究センター研究員)をお招きし、写真とアーカイブについてお話を伺います。是非ご参加ください。

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