white study

宇山 聡範

2017年7月18日[火]- 7月29日[土]
火曜 - 金曜 12:00 – 19:00 土曜 12:00 – 17:00

7月から8月にかけての展覧会は、2006年よりスタートした若手作家を紹介するプロジェクト「8 2 4 」から、藤安淳、福田真知、宇山聡範のそれぞれの個展を2 週間ごとに開催致します。


宇山聡範はこれまでに、ビジネスホテルの室内から見た窓ごしの風景を撮影した映像と写真の作品《through a window》、火山活動等の地殻変動により生成された場所を撮影し、新たな解釈などによって成立した「風景」を全く別の視覚的認識をもたした《Ver.》などを発表してきました。

《white study》では、火山の噴煙、立ちこめる霧、雲、人為的に生成された揺らぐ蒸気を記録したものを取り扱います。それぞれの内容を詳らかにするのではなく、情報を遮断する白い曖昧なものとして視覚的に受けとめ、それらのイメージを用いて様々な支持体への転写と配置を行うことで、名指しで括られた見方を緩やかにし、現象そのものを視ることに拡がりを持たせようと試みます。

関連トークイベント 
 ゲスト|大坪 晶(美術家)
 日 時|2017年7月22日(土)17:30–19:00
 参加費|700円(税込・ワンドリンク付き)
 定 員|25人(要予約)
 申込先|tamaki(at)thethirdgalleryaya.com
 会 場|The Third Gallery Aya

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アーティストステートメント

火山の噴煙、立ちこめる霧、雲、人為的に生成された揺らぐ蒸気を記録したものを取り扱う。これらは発生する原因が異なり、理解されるために言葉で定義されているものの、白い曖昧なものが視界を遮るように拡がるという視覚的経験は類似し、写真や映像に落とし込まれると、白い色面が平面上の情報を遮断するという共通性を強める。
それぞれの記録の内容を詳らかにするのではなく、情報を遮断する白い曖昧なものを視覚的に受けとめ、「霧」「噴煙」「自然と人為」等という名指しや括りを解き、現象そのものを視ることに拡がりを持たせたいと思う。そのために、それらの画像を用いて様々な支持体への転写や配置を行うことにより、どう表わすことができるかを考える。本展はその試みである。
一方で、この白い曖昧なものは、普段空中に存在しているもの、地中に潜んでいるエネルギー、そして人間の営みによる生産行為が視覚化されたもののように思える。そして、変化に富むこれらが名指しによる分け隔て関係なく、我々が生活している世界を取り囲み続けていくことを再確認させる。

宇山 聡範|UYAMA Toshinori


1976年 大阪府生まれ

個展
2016年 「Ver.」The Third Gallery Aya/大阪
2015年 「through a window」The Third Gallery Aya /大阪
2014年 「through a window」コニカミノルタプラザ/東京
2012年 「after a stay」Port Gallery T /大阪
2010年 「LAND」Port Gallery T /大阪

主なグループ展
2016年 「Satellite824」gallery make/京都
2015年 「2014年度 コニカミノルタ フォト・プレミオ年度賞受賞写真展」コニカミノルタプラザ/東京
2014年 「neo-824」The Third Gallery Aya /大阪
2013年 「第16回岡本太郎現代芸術賞展」川崎市岡本太郎美術館/神奈川
2010年 「ミオ写真奨励賞2009」天王寺MiO/大阪
2010年 「DOOR to DOOR 2010」Port Gallery T /大阪
2009年 「トーキョーワンダーウォール2009」東京都現代美術館/東京

受賞
2015年 コニカミノルタ フォトプレミオ2014特別賞
2012年 第16回岡本太郎現代芸術賞入選
2011年 TOKYO FRONTLINE PHOTO AWARD 2011 入選
2010年 ミオ写真奨励賞2009 優秀賞
2009年 トーキョーワンダーウォール2009 入選

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